ゆりの島づくり
【第2回】満開のえらぶゆり2015
今年は、笠石海浜公園のえらぶゆりが5月上旬に満開になりました。
満開のえらぶゆり畑は、本当にすばらしい光景でした。
多くの島民、観光客のみなさんがゆり畑の中を散策しながら、写真を撮ったり、香りをかいだりして楽しんでいらっしゃいました。
また特に夕暮れ時には、えらぶゆりの香りが風に乗って県道の方にも香ってきました。
ぜひその様子をご覧ください。
今回逃してしまった方は、ぜひ来年この光景をご覧になりにお越しくださいませ!
きっと赤土と青い空、海、白いえらぶゆりの沖永良部島独特のトリコロールがお楽しみいただけると思います。
【第1回】えらぶゆりの魅力
えらぶゆりの魅力
私がこの島に降り立ったのは、ちょうど去年のゆりの咲く頃でした。
島での新しい生活に、心は期待と不安で入り混じっている中、集落の中をひとり歩いていると、民家のブロック塀のうしろから白いゆりの花が見事に咲いて、ひょいと顔を出していました。
そのゆりの花は、春のあたたかい光を浴びて透き通るように白く、その凜とした姿に思わず息をのみました。
私は、今まで都会での生活の中で「ゆりの花」というと冠婚葬祭で飾られたり、花瓶に活けられているものしか見たことがなかったので、ゆりの花が民家のお庭やブロック塀の隙間、集落の広場などで咲いているのを見たとき驚き、感動しました。
それだけ「えらぶゆり」は沖永良部島の島人にとって、とても身近で大切な存在であることを知りました。
えらぶゆりの魅力は、その白く美しく凛とした姿と気品のある香りです。
たくさんの人に愛されているお花のひとつですが、意思を持っているかのように思えるほど、美しさの中に芯の強さを感じます。
それはきっと、手塩にかけて育て、守ってきた「えらぶゆり」に関るたくさんの人たちの想い、歴史を背負っているからでしょう。
私は、大きく深呼吸をして
ゆりの香りで胸をいっぱいにし、凜と咲き誇るゆりたちに「前を向いて、一生懸命 頑張れ!」と勇気をもらったような気がします。
えらぶゆりはそんな「勇気」も与えてくれる
魅力に溢れたお花です。